私はもう一つのおにぎりをたいらげ、食器を片付けようと立ち上がろうとした瞬間、 「最近顔色は悪いし、目も腫れてるけど…何かあった?」 そんなことを言われた。 母は、私の顔のニキビが一つ増えるだけでも、気づいて言ってくる。 「ないよ、何にも」 私は視線を反らしながら言った。 「いつから、そうやって壁を作るようになっちゃったのかしらね…」 母は大きなため息をついた。