★ブルーの彼方★






 私はもう一つのおにぎりをたいらげ、食器を片付けようと立ち上がろうとした瞬間、



「最近顔色は悪いし、目も腫れてるけど…何かあった?」



 そんなことを言われた。



 母は、私の顔のニキビが一つ増えるだけでも、気づいて言ってくる。




「ないよ、何にも」



 私は視線を反らしながら言った。



「いつから、そうやって壁を作るようになっちゃったのかしらね…」



 母は大きなため息をついた。