更衣室で

『ドラッグストア イシダ』

とくっきりと書かれた、ダサダサなエプロンを肩にかけようとしたその時だった、思いっきり背中に肩がぶつかった。




振り返ると、江利だった。




「ちょっと、いつもいつもぶつかっといて、謝らないのおかしくない?」


 私はいい加減、頭にきて強い口調で言った。




「邪魔なところにいるから、いけないんじゃん」


 負けずに江利も、私をにらんでいた。




そう、一言だけ言うと更衣室から出て行ってしまった。