★ブルーの彼方★






 通用口から出ると、もわっとした空気が体にまとわりついてくるようだった。





 私はバッグから携帯を取り出し、メールの問い合わせをしてみた。



学校の友達からの、メールしか届いてなかった。


やっぱり、木村君からのメールは送られてこない…。



肩をがっくりと落とした。



「そういえばこの前、何で泣いてたの?」



 薄暗い中で、しばらくの沈黙の間、了はじっと答えを待っているように感じた。



だから、答えなくちゃいけないような…そんな気がした。