「了は兄弟いないの?」
「メチャクチャ出来のいい弟が、一人いてさ。
運動も勉強もできて。
僕はいつも中くらいでしかなくて…
だから、ずっと比べられてきた」
了の視線が、だんだんとうつむき加減になっていってしまった。
「私は一人っ子だから、そういうの味わったことないな。
でもさ、了には了のいいところがあるじゃん」
「そうかな?」
「あるある☆
優しいもん!!」
「そんなの、僕のたった一部分にしか、すぎないから」
怖いくらいに真っ直ぐに、私の方を見つめて了は言った。
私はどんな顔をして、どんな言葉を返したらいいのか、戸惑ってしまった。
「メチャクチャ出来のいい弟が、一人いてさ。
運動も勉強もできて。
僕はいつも中くらいでしかなくて…
だから、ずっと比べられてきた」
了の視線が、だんだんとうつむき加減になっていってしまった。
「私は一人っ子だから、そういうの味わったことないな。
でもさ、了には了のいいところがあるじゃん」
「そうかな?」
「あるある☆
優しいもん!!」
「そんなの、僕のたった一部分にしか、すぎないから」
怖いくらいに真っ直ぐに、私の方を見つめて了は言った。
私はどんな顔をして、どんな言葉を返したらいいのか、戸惑ってしまった。



