モデルみたいに、さっそうと歩いていく。
「おはよ」
と言う間もないくらい。
江利は幼い頃バレエを習っていたせいか、姿勢がかなり良い。
それから、江利の角張ったスタッズ付きのエナメルバッグが、またもや私の腕を直撃した。
エナメルプラス、スタッズって意外と痛い。
朝からまた、いらいらし始めた。
普段の学校の教室でクラスメイトとだったら、ぶつかって「ごめん」って、謝る気になるけど、江利にはそんな風に思えなかった。
確かに、江利だけが悪いわけじゃないこともわかってる。
私だって、邪魔なところに立ってるのが悪いんだ。
この更衣室が狭すぎるせいもあるし。
だけど、いつもツンとした態度でいられると、こっちまでツンとしてしまう。
そんな具合にいつもギクシャクしてるんだ。



