開店の二十分前にいつものように、バイト先に着くと、通用口の前に昨日のさえない男の子が立ってた。 「おはよ」 そう、爽やかな笑顔で彼は言った。 昨日の帰りに見た時よりも、太陽の光のせいか、余計に彼の髪の毛はもっさりとしてた。 「オッ、オハヨッ」 ぎこちなく、不自然に私は言った。 「帰り……待ってるから」 彼のボソッと低い声が響いた。 ハッ? その言葉に私は驚いた。 いやいや、待ってなくていいから…… と口にしようとしたその時、江利が目の前をさえぎるように通り過ぎた。