そして二ヶ月後、バイト先へ向かうと、従業員通用口の前に、了が立ってた。 了はあの日以来、バイトを辞めてた。 私は驚いて、一瞬固まってしまった。 このまま、逃げ出してしまいたいほどだった! 「今まで、ほんとに悪かった。 ごめん」 そう言って了は、意外なことに頭を深々と下げた。 「そんな、私の母が…… こっちこそ、ごめん」 私も頭を下げた。