★ブルーの彼方★

「でも、あんた以外に考えられない。



だって、あの日は他のバイトの人達は残業だったんだから!!」



 江利はそれでも、了に負けない強い口調だ。



「アッハハハ…」



 さっきまでとは一変し、今度は声をあげて了は笑ってる。





 それから私のチャリを蹴り飛ばし、笑い続けた。



「何で財布とったかって?



どうして、チャリをパンクさせたかって?



お前が憎いからに決まってんだろ!!」





 私の目の前まで、大股で近寄ってきて了は言った。



まるで、別人…



鬼の形相で、私を睨みつけた。



私は怖くて震えてた。