「えっ、そうだったの?」



 自分の行動は自分では見えないから、わかんなかったけど。



「あの頃、ちゃんと謝ってなかったしね。



ほんとにごめんね」



 私は頭を下げた。



「私も、ごめん」



 江利も頭を下げた。



 私たちは微笑み合った。