「木村君の歌も、また聞けるねっ!!」



 私は素直に、そう言った。



「いつだって、歌うよ。



あっ、でも今は…ちょっと」



 木村君は照れたように/////うつむいた。





 木村君の長い指が、そっと触れた。



そして、私の手を握りしめた。



私も、ぎゅっと握り返した。



もう、この手を離さない。



 私は木村君に思いっきり抱きついた。



胸に飛び込んでいいんだよね!!



木村君もぎゅっとしてくれた。



嬉しくて…嬉しくて…。


木村君の顔が近づいてくる…



私はじっと木村君を見つめた。



「ちょ…ちょっと…目つぶってよ!」



 慌てて木村君は、自分の顔を手で覆った/////



照れてるのが、全身から伝わる。



だけど、その必死さが嬉しくて、おかしくて!



私は吹き出した。



木村君も照れ笑いを、めっちゃ浮かべてる。



ずっと、ずっとこの幸せが続くといいな。