★ブルーの彼方★

「あのね、私……」



 ちゃんと、伝えなくちゃ。



 息をいっぱいに吸い込んだ。



「好きだよ。



オレさ、夏季のこと」



 木村君の声が響いた。


真っ直ぐな目をしてた。



一点の曇りもない。



反らされることもない。


「私も、木村君が好き!」



 体中が熱くなる☆



ぐるぐると巡ってた悩みは、この一言で消え去った。



胸につかえていた塊も、あっという間に打ち砕かれた。



 嬉しくて涙がゆっくりと、こぼれ落ちた。





 考えてみたら、初めて木村君に好きって言われた!



付き合ってとは、言われたけど。