★ブルーの彼方★

「結局大人には、勝てないってことなんだ」



 私はため息混じりに言った。



「でもまぁ、本気で夏季が猛反対したら、お母さんだって、諦めるだろうけど」



「ちょっと、それってどっちなわけ?」



 私は了に、微笑んで問いただす。



「うーん、わかんない!!



だって、夏季のお母さんと話したことないし」



 了も目を細めて笑った。



 そりゃあ、そうだ!!


「それに、それだけの気持ちだった。



ってことじゃない?」



 確かに…了の言う通り。