★ブルーの彼方★

「まだ、何かあるの?


何かまだ曇った表情だけど」



 了の言葉は、私の奥底にある言葉までもを導き出す。



木村君には、何でも話してた訳じゃなかった。



毎日楽しい話題を、するように心がけてたし。



周りの友達にも、相談できないようなことを、了には話できるんだ。



そうすると、胸の奥がすっとする。



何だか不思議だった。



まるで、昔から仲が良かったかのような、錯覚をしちゃいそうになる。