★ブルーの彼方★

 しばらくして、了が真っすぐに見つめて言った。



「何かさ…最近他に悩みある?」



 了のその優しい口調に、私はポツリポツリ、庭が荒らされてたこと。



それから、落ちてたタグと、江利のバッグのタグとが一致することを話した。



「すごい、偶然だね!!



でも、それだけじゃ、証拠にはならないしな。



そういえば、割と話するようになった。



って言ってたよね。



それって、色々しでかして、恨みがある程度落ち着いたから、態度が変わった…とかも考えられるかも」



 了の推測は、当たっているのかな?



でも確かにこの前までは、話もできないほど、つんけんしてたのにな。