気持ちが悪いというのか…怖いようなそんな気がして、私は急いで涙を拭って立ち上がった。 「これ…」 そう言って、その子はゆっくりとハンカチを差し出してきた。 「いらない」 とっさに私は、その子の手を振り払ってた。 それから急いで、自転車に飛び乗って、家へと帰った。 何であんなひどいこと、しちゃったんだろう。 優しくしてくれたのに……。