数日後のことだった。 「ちょっと! 夏季来て!!」 と、玄関の方向から母が大声で叫ぶ声で目を覚ました。 まだ、バイトまでは時間があるのに。 もう少し、眠りたいのにな…なんて、のん気なことを考えながら、ゆっくりと起き上がった。 さっきの母の声はすごい勢いだった。 何事だろう? 「どうしたの?」 玄関先でパジャマのまま、眠い目をこすりながら、庭先にいる母に話しかけた。 「何でこんなに……」 母はそうつぶやいた。 私は急いで玄関の扉を開け、外に出た。