私はそれを確認する為に、目の前にいる男の子から背を向けて離れて、木村君に電話をかけてみた。 でも、何回かけても呼び出し音が鳴るだけで、つながらなかった。 何でこんな風に、なっちゃったんだろう? 確かに夏休みに入って、あんまり連絡をとってなかったけど。 しばらくの間この現実が受け止められずに、携帯を持ったまま立ち尽くしてた。 「どうしたの?」 そう、男の子が話かけてきた。 私は携帯を見つめたまま、黙ってた。 「何かあった?」 しばらくして、とても優しい口調で私に問いかけてきた。