★ブルーの彼方★






 私はそれを確認する為に、目の前にいる男の子から背を向けて離れて、木村君に電話をかけてみた。




でも、何回かけても呼び出し音が鳴るだけで、つながらなかった。




何でこんな風に、なっちゃったんだろう?




確かに夏休みに入って、あんまり連絡をとってなかったけど。





 しばらくの間この現実が受け止められずに、携帯を持ったまま立ち尽くしてた。




「どうしたの?」



 そう、男の子が話かけてきた。




私は携帯を見つめたまま、黙ってた。




「何かあった?」



 しばらくして、とても優しい口調で私に問いかけてきた。