★ブルーの彼方★






 まるで演奏することを、忘れちゃってるみたいに…



体全体が、固まっちゃってる。



瞬きをするのも忘れちゃってるんじゃないか、って思うほど。





 どうしても、木村君に演奏してほしい!!



どうしても!



「木村君、頑張れっ!!」


 私はしんとしている中、心の底から声を出した。



周りの視線を感じて、少し恥ずかしい///





 木村君の瞳はしっかりと、私の方を見つめ大きくうなずいた。



「こっ、こんにちは……ラブレターの木村洋真です。



よろしくお願いしますっ!」