まるで演奏することを、忘れちゃってるみたいに… 体全体が、固まっちゃってる。 瞬きをするのも忘れちゃってるんじゃないか、って思うほど。 どうしても、木村君に演奏してほしい!! どうしても! 「木村君、頑張れっ!!」 私はしんとしている中、心の底から声を出した。 周りの視線を感じて、少し恥ずかしい/// 木村君の瞳はしっかりと、私の方を見つめ大きくうなずいた。 「こっ、こんにちは……ラブレターの木村洋真です。 よろしくお願いしますっ!」