★ブルーの彼方★

「しかしあいつ、ギター置きっぱなしで、どこ行ったんだろうな?



もし、あいつが帰って来なかったら、渡しておいてくれないか?」



 彼は木村君の、ギターケースを見つめて言った。



私はそのギターケースにそっと、触れてみた。



余計なことだったのかも…



何もわかってない私が、勝手なことを言って。



無神経だったのかもしれない。



「私探しに行ってきます!!」



 そう言って、控え室のドアを勢いよく開けようと、ドアノブに手をかけようとして、人の気配に気づいた。



 私はそっと、ドアを開けた。



何とそこには、木村君が立っていた!!



「忘れ物取りに、来ただけだから」



木村君は素っ気なく、感情のこもっていない言い方で言った。