「あの日、楽しかったな……」
つぶやくように、木村君は言った。
その言葉は、風に乗ってどこか遠くへ流されていってしまいそうだった。
もうすでに、過去…過去形なんだ。
彼の中では。
「みんな、いてさ」
そう言いながら、木村君はコンクリートに視線を落とした。
えっ? 私との話じゃないの?!
「みんな?」
私は思わず聞き返した。
「そう、バンドのメンバー」
「今日ライブだよね?」
念のため、確認してみた。
「うん、だけど解散かな。
元々、微妙にモテたいから始めただけだったから、音楽のことにみんなそんな興味なかったしさ。
リズムも全然下手くそすぎて合わないし。
そんなだから、長続きするはずもなかったんだよね」
潤んだ瞳で、遠くを見つめ言った。
こんな木村君の表情は初めてみる。
つぶやくように、木村君は言った。
その言葉は、風に乗ってどこか遠くへ流されていってしまいそうだった。
もうすでに、過去…過去形なんだ。
彼の中では。
「みんな、いてさ」
そう言いながら、木村君はコンクリートに視線を落とした。
えっ? 私との話じゃないの?!
「みんな?」
私は思わず聞き返した。
「そう、バンドのメンバー」
「今日ライブだよね?」
念のため、確認してみた。
「うん、だけど解散かな。
元々、微妙にモテたいから始めただけだったから、音楽のことにみんなそんな興味なかったしさ。
リズムも全然下手くそすぎて合わないし。
そんなだから、長続きするはずもなかったんだよね」
潤んだ瞳で、遠くを見つめ言った。
こんな木村君の表情は初めてみる。



