一通りの手当てを、木村君は終えると、すごくほっとした表情になり、こう言った。 「珍しいね、夏季がスカート履くなんて。 しかも、そのヒールの靴」 「変かな…?」 私は恐る恐る聞いてみた。 「いいんじゃん」 木村君は、雲を見つめながら言った。 その横顔は、どこか寂しげだった。 最後の最後に……ということなのかな? 普段からもっと、もっとおしゃれにしておくべきだったな。