★ブルーの彼方★






 木村君は、無言で傷口を見つめ、消毒液を含ませたティッシュを、そっと押し当てた。



「うわっ!!」



 私はぎゅっと、目をつぶった。



消毒液がジンジンと傷を刺激する。



せっかく傷の痛みが少し落ち着いたのに、また新たな痛みに襲われた。



「やっぱ、しみる?」



 優しい口調で、木村君は心配そうに言った。





 私は頷いた。



頷くのが、精一杯だった。



しかしそれもすぐに落ち着き、痛みは和らいでいった。



「ありがとうね」



 私は、そう笑って言った。