★ブルーの彼方★

「頭の中がもう、真っ白になって……



気づいたら走り出してた」



 両側の、押すと印してある箇所をつまむ。



そう、ふたの部分に書かれているのが、隣から見えた。



 木村君は消毒液を、透明のフィルムから取り出したものの、ふたが開けられず、困っている様子だった。



「ねえ、それって、横の出っ張ってるところ、押しながら開けるんじゃない?」



「えっ?



あぁっ! 本当だ!!」


 その瞬間、彼の頬と耳が真っ赤に染まった/////



そして顔を隠すかのようにして、手を当ててた。