★ブルーの彼方★

「それ……」



「さっきさぁ、うずくまる夏季の姿見て、とにかく何とかしなくちゃ、って思って薬局に行って来た……」



 木村君は、私の膝をまじまじと見つめ、顔をしかめた。



そうだよね…他人の傷口って見てるだけでも痛い気分になったりする。





 さっきよりは、出血は治まってきた。



「声かけてくれたら、良かったのに☆」



 でも、すごく嬉しい!!



私の為に息を切らすほど、走ってくれたなんて。