「平気…」
そう、声を出すのがやっとだった。
いなくなったはずの、木村君が目の前にいる……。
「膝と手? 他は打ってない?」
ようやく木村君の呼吸が落ち着き、その場に彼は腰を下ろした。
「うん」
うなずきながら、木村君の手元に視線を移すと、ビニール袋が目に入った。
彼はその中から、消毒液と何種類かの大きさのバンドエイド、ティッシュ(しかもボックス)、湿布、包帯を取り出した。どれも新品だ。
そう、声を出すのがやっとだった。
いなくなったはずの、木村君が目の前にいる……。
「膝と手? 他は打ってない?」
ようやく木村君の呼吸が落ち着き、その場に彼は腰を下ろした。
「うん」
うなずきながら、木村君の手元に視線を移すと、ビニール袋が目に入った。
彼はその中から、消毒液と何種類かの大きさのバンドエイド、ティッシュ(しかもボックス)、湿布、包帯を取り出した。どれも新品だ。



