ティッシュを傷口に、強く当てながら思った。 この傷よりも、心の傷の方がきっとずっと深い…。 通りを歩く人達の視線を感じる。 早く立ち上がって、歩き出さなくちゃ恥ずかしい。 だけど、今はそんな気力はなかった。 木村君がどんどん遠くなっていく。