★ブルーの彼方★






 ティッシュを傷口に、強く当てながら思った。



この傷よりも、心の傷の方がきっとずっと深い…。





 通りを歩く人達の視線を感じる。



早く立ち上がって、歩き出さなくちゃ恥ずかしい。



だけど、今はそんな気力はなかった。



木村君がどんどん遠くなっていく。