『…………なんか……ごめん。』 着いた先は二階建ての いかにもお化けが出そうな そんなアパートだった。 『全然。私にしては天国です』 すると男は吹き出して笑った 『ぶはっ――こんなオンボロアパート見て"天国"なんて思う奴いねぇよ。お前おもしれぇな!!!』 なんか……この人の笑顔って 心が温まる。 普段は大人びて、 キリっとした顔なのに 笑うと目尻が下がって 口角がキュッと上がる…… 赤ちゃんみたい。 こんなこと本当に言ったら またあの笑顔で、あたしの心を 温めてくれるのかな?