放心状態のあたしに 「ばいばい」 軽く手をふって歩きだす北川君。 思わず自分の唇を触る。 「キス、し・・・た・・・」 突然のキスと 北川君らしくない言葉で あたしは困惑していた。 北川君はもう一度振り返ると 「もらっちゃった」 幼い笑顔で笑いかけてきた。 あれは嘘じゃなかったんだ。 その後あたしは その場所から動かず大樹が帰ってくるまで立ったまま唇を触っていた。