あたしが窓を見るともう夕方で
「帰ろっか」
と北川君に言うと
「ああ」
・・・。
えっ?
ああという返事がいつもの北川君らしくなくてちょっとびっくりしてしまう。
でもそのあとはいつもと同じでそんな気持ちはなくなっていた。
北川君といろんな話ししてたら
あたしたちが校門をでるころにはもう暗くなっていて
「俺送るね」
って北川君が言ってきた。
「えっいいよ、あたし帰れるから」
って拒むも
「女の子は一人で帰らせない主義だから」
北川君が優しく笑うもんだからついつい乗せられて
一緒に帰ることになった。

