「へっ?」 突然誰かに呼ばれた。 振り返ると 黒い眼鏡をかけた男の子がペンと紙を持って歩いてきた。 「あの・・・あたし?」 だって話したことないし。なんか、あたし悪いことした? 「あっ俺、北川隼人」 北川 隼人 ・・・? 「えっ、あっと・・・斎藤萌です」 とりあえず名前を言うあたしに さっきの怒りはなかったかのように藍が 「北川君、萌に用?」 話しをつなげてくれた。 「うん。係を決めに来たんだ」 係ー・・・? 「萌、北川隼人君[キタカワハヤト]。多分文化祭の準備係だよね?」