あの子、といったのは猫のことだ。


 そこからは見えた。


 聖塔のてっぺんと、幾筋もの黒い煙。


 弔いのための・・・


 盛り土に神の子であった証に石を置かれて。


 見下ろすと小さな教会がうらさびれてそこにあった。