もう、ルナはなにも聞く気がない、と悟り、ダーナは馬車をとめさせた。


 御者はいい顔をしなかったろう。


 なぜならとうに彼にも見えていたのだろうだから。
 

 長いスロープの丘へと彼女は走る。