ルナは男を見据えた。

 オーラはみすぼらしく、虚飾にまみれた穢れでいっぱいだった。


 大丈夫、彼は彼女を大事に扱ってくれる。


 無垢な彼女であるならば。


 その死まで、永く。


 だが、ルナはこの男を試した。


 信用ならない価値基準を持っている、と……