「あ、拓ちゃん!」 いきなり頭の上から手が降りて来て、サンちゃんの手をペチッと軽く叩いた。 拓ちゃんこと、村瀬 拓哉(むらせ たくや)。 拓ちゃんは私の幼なじみ。 小さい頃からいつも一緒に遊んでたお兄ちゃんみたいな人だ。 「はぁ!?アタシは美波を励ましてんの!男は来んな」 「へいへい。んで、美波は何で暗くなってんだ?」 「これ、見て……」