「あ!美波、おかえり」 「ただいま、お母さん」 リビングではお母さんがダンボール箱を片付けているところだった。 お母さんの他に人はいないみたい。 「お義父さん!あの……雅紫くんは、もう帰って来てるんですか?」 「雅紫はまだなんだよー。夕飯前には着くと思うんだけど」 ……ほっ。 じゃなくって! 仲良くなるんだから避けてちゃダメなんだよ! ……でも、大丈夫かな…… 早く帰って来てほしいような、会うのがちょっと不安なような……