「わわっお、お義父さん!?」 色が薄くて柔らかそうなくせっ毛と、髪と同じ色の丸い瞳。 笑った顔はすごく人懐っこい印象で、保父さんになれそうな暖かい人。 この人がお母さんの再婚相手で、私のお義父さんになる近藤 仁(こんどう ひとし)さん。 なんと仁さんは財閥と呼ばれるくらい大きなカンパニーの社長さん。 私のお母さんも化粧品会社の社長さんで、仕事で知り合ったらしい。 「た、ただいま……!」