妖魔05~正道~

「大丈夫や。危ない奴やったら、マリアは家の中に入れんやろ?」

子供達は相談しているようです。

「本当に、大丈夫?」

「問題あれへん。ウチらはマリアの、あんたらの味方や」

子供達は恐る恐るながらに、こちらへと近づいてきます。

「何もせえへん」

しかし、子供達の警戒は解けたわけではないようです。

「ウチは赤城摩耶や。こっちはウチのパパの赤城学。あんたらは何ていうん?」

一人一人、名前を言う中で、遠くで隠れてる女の子が一人いるようです。

「かくれんぼが好きなのですか?」

私を見上げる眼はダイヤモンドよりも輝きを得ていますね。

女の子はさらに奥に行きます。

同時に奥から出てきたのは、修道服を着ているマリアさんでした。

「八重、どうかしたのですか?」

肩が凝っているのかもしれませんね。

真横に首を振っているようです。

「シスターマリア、あの人たちは、いい人?」

「八重、あの人達は、とてもいい人です」

「本当?シスターマリア」

「本当です」

八重さんに微笑みながら答えると、八重さんは皆さんの下へ走って行きます。

「八重さんはマリアさんを崇めているようですね」

八重さんの心の大半を占めているのがマリアさんでしょう。

ホステスに貢ぐサラリーマンというところでしょうか。

「本当は人懐っこいのです。信じた人にはとことん尽くすような子です」