無茶させすぎてるよな。

「他の皆は先に教会に行っててくれ」

「王子様は?」

「俺は吟とやる事がある」

「にゃにゃ、琴も一緒にやりたいニャ」

「悪いな。今は、吟と二人でいさせてくれ」

琴は俯き加減で不幸パワーを発揮しようとしたが、ロベリアが抱きかかえる。

「大丈夫。王子様とお姫様は後でハグしてくれる」

「そうかにゃあ?」

「うん」

「吟ちゃんの友達が言うのなら確かにゃあ」

千鶴達は先に教会へと向っていった。

「いつも、すまないな」

「丞はいつも心配性だな」

「そうか?」

「私がそんな簡単にくたばると思うか?」

「思わないよ。でも、心配なんだ」

吟と数秒間見詰め合う。

「まあ、いいさ。これから、お前は私に褒美をくれるんだろう?」

「そのために二人になったんだしな」

しかし、二人になった途端、周囲には敵がいるようだ。

「だが、その前にちっと運動しなくちゃならねえようだがな」

指の骨を鳴らしながら、周囲の敵でウォーミングアップを行う。

吟と共に舞い、数分後には周囲にいた敵を殲滅。

その後、吟のいたビルでたっぷりと絞られる事となった。