闇のシルエットは俺を一瞥した後、無言で千鶴へと向っていく。
千鶴は腕を振るうも、幻を掴むかのように闇のシルエットをすり抜ける。
闇のシルエットは千鶴の体を通り抜けた。
通り抜けると闇のシルエットではなく、薄くなった郁乃母さんが宙に浮いている。
「郁乃、母さん」
郁乃母さんは微笑み、霧散した。
「ああ」
俺の中の郁乃母さんも、世界から消えてしまった。
「あああああああああ!」
千鶴の声だ。
先ほどの郁乃母さんの活躍によって『モード:審判』が解かれたのだろう。
腕を斬られた痛みが襲いかかってきているのか。
「千鶴」
吟が千鶴の腕と俺を担いで、千鶴の下まで運んでいく。
「後で八倍返しアル」
千鶴の傍に俺を置いて、地面に陣を書き詠唱する。
何分かかるのかは解らない。
辺りを見ると、ジャスミンのコアはクルトが溶液の中にしまっていた。
琴は前足で目を隠しながら、蹲っている。
そうしてくれた方が、今はありがたい。
俺は千鶴の腕を元の位置に付けていると、段々と接合されているのがわかる。
ロベリアのコアが千鶴から出てくると、クルトを呼んで渡し、ジャスミンの身体へと仕込ませた。
「大丈夫か?」
「痛い、よ」
痛さで涙を流す、千鶴の頭を撫でる。
千鶴は腕を振るうも、幻を掴むかのように闇のシルエットをすり抜ける。
闇のシルエットは千鶴の体を通り抜けた。
通り抜けると闇のシルエットではなく、薄くなった郁乃母さんが宙に浮いている。
「郁乃、母さん」
郁乃母さんは微笑み、霧散した。
「ああ」
俺の中の郁乃母さんも、世界から消えてしまった。
「あああああああああ!」
千鶴の声だ。
先ほどの郁乃母さんの活躍によって『モード:審判』が解かれたのだろう。
腕を斬られた痛みが襲いかかってきているのか。
「千鶴」
吟が千鶴の腕と俺を担いで、千鶴の下まで運んでいく。
「後で八倍返しアル」
千鶴の傍に俺を置いて、地面に陣を書き詠唱する。
何分かかるのかは解らない。
辺りを見ると、ジャスミンのコアはクルトが溶液の中にしまっていた。
琴は前足で目を隠しながら、蹲っている。
そうしてくれた方が、今はありがたい。
俺は千鶴の腕を元の位置に付けていると、段々と接合されているのがわかる。
ロベリアのコアが千鶴から出てくると、クルトを呼んで渡し、ジャスミンの身体へと仕込ませた。
「大丈夫か?」
「痛い、よ」
痛さで涙を流す、千鶴の頭を撫でる。

