俺から装飾品を受け取ったイヴァンが背中を向ける。

球の中の千鶴達の周りから黒い人影が消える。

それは隙だったのだろう。

イヴァンの服を破り、背中から刃が出てくる。

突然の事で回避が遅れ、胸を貫通した。

「約束は二つの命だ」

俺は、倒れる。

即死だった。

どうにもならない事象だった。

皆を置いて、途中下車だ。

二度目の死。

今度は蘇る事はないだろう。