妖魔05~正道~

会議室。

保守派、改革派、退魔師、無派閥の俺達が入っても、広さ的には余裕がある。

長机を四つだしており、派閥に分かれて座る。

しかし、面子が集まっているというのに湊さんの姿はなく、冬狐だけがいる。

いや、冬狐の隣にはテレビが置かれてあった。

「お姉ちゃん、ここで何やってるの?」

美咲も気になっていた様子。

「ものすごーく面倒だけど、司会よ」

「秋野湊はどうした?」

先ほど刃を止めた男が立ち上がる。

「ここは学校。私は教師。この意味が解らないほどあんたはアホなの?」

「貴様」

刃を除いて、冬狐が教師をしている事など改革派の面々は知らない。

「類は友を呼ぶとかよく言うけど、本当みたいね」

煽り方は相変わらずだ。

「まあ、アンタ達のような器の小さい者達のために、ちゃんと用意してるわよ」

テレビの電源を付ける。

『皆さん、こんばんわ』

画面に映ったのは湊さんの姿だった。

どこにいるのかは解らないが、机に座っているという事は確かだ。

「この裏切り者が」

殺気立っている者がたちがり、テレビに近づこうとする。

『冬狐、お願い』

「次に余計な事を言ったら、この世から退場させるわよ」

頭を片手で掴む。

そして、軽く後ろへと押した。

殺気立っている者はよろめきながらも、椅子に座った。