妖魔05~正道~

「行くぞ」

改革派の面々と燕は先に校舎の中に入っていった。

「おいおい、あいつは保守派だろうに」

「大丈夫だよ。燕さんは優秀だから」

燕は既成事実を作ってしまうほどの奴だ。

本当のところは、何かと上手くやっていこうとしているのかもしれない。

「あんた」

子鉄が俺の傍に寄ってくる。

「戦闘してたわね?」

情報の出回りが早いな。

さすが、街の事をよく知る退魔師というところか。

「ちっとな」

「ちっと?随分、派手だったみたいだけど?」

「そこまで知ってるのか」

「しかも、妖魔とだってね。今度は何をやらかすつもり?」

「俺は」

好きで闘いたいとは思わない。

普通の暮らしから程遠い場所にいる。

それでも、普通の暮らしに戻りたいだけだ。

それが叶うかどうかは、よくわからない。

「今度話すよ」

俺は校門を抜けて校舎の中を進む。

後ろからはロベリアが物珍しそうに見ていた。

ロベリアは学校という場所には来た事ないんだろうな。