妖魔05~正道~

「そりゃあ、良かった。ところで、どこに行くんだ?」

アカ・マナフに聞くと、余計な時間がかかる。

かといって摩耶に聞けば、毒づかれる。

「あんた、何、マリアをナンパしとんねん」

マリアの腕を引っ張り、俺から遠のかせる。

「い、いや、どこに行くか聞いてただけじゃないか」

「女ばっかり連れて、ほんましょうもないやっちゃで」

アカ・マナフにも言って欲しい台詞ではあるがな。

摩耶はアカ・マナフとマリアの腕を引っ張り、遠ざかって行った。

「大変だね」

美咲が唖然とした顔をしている。

「前から、こんなもんだったよ」

成長した分、今は少し落ち着いているか。

「さ、時間もないし、行こうぜ」

俺達は再び歩み始めた。

学校の門に着いたところで、改革派の面々と退魔師の面々に偶然にも出会う。

改革派の面々には刃もいるが、見たこともない人物が二人。

今だに改革派として残っているわけだが、皆は能力を封殺する腕輪を身に着けていた。

保守派と違い、破壊する意志は消えていないからだろう。

刃の隣には燕もいるようだ。

退魔師には子鉄に萌黄さんに雲丸のおっさんだ。

瑠璃子は今だにベッドの上か。

「こりゃ、一斉に出会わすとはな」

改革派の面子には殺気を放っている者がいる。

しかし、刃は以前のように刺々しさはない。

「ち」

ただ、不快な顔をするだけだった。