妖魔05~正道~

「受け入れようとしない、これが彼等の現状よ」

だが、保守派には保守派なりの考えがある。

誰だって、混乱は招きたくはない。

「解らせるために私は貴方達に対して行動を起こした。行動を起こさなければまだ聞かない状況でしょうね」

湊さんは進める。

「真なる姿を晒せないというのなら、妖魔側と受け入れられる人間で抜かりの無いようにすればいい」

「そう言うからには、すでに出来ているというわけか?」

「人間側の技術を用いて開発済みよ。変鎖の解けないようにする物を街の各所に設置したり、妖魔個人に持たせたりしているわ。それだけ厳重にしているの」

良い案だとは、思うんだけどな。

「でも、妖魔と人間が必ずしも契りを交わさなくちゃならないわけだろ?」

「それを法律として打ち出すわ」

「それは極端すぎないか?」

「そうでもしないと、動かないでしょう」

暴動が起きてもおかしくないような気がするがな。

「人間を受け入れる、妖魔を受け入れる。人間も妖魔も良い部分も悪い部分もある。どちらも変わらないのよ。葉桜君はそれを見てきたでしょう?」

立派な事を言ってる。

解るが、湊さんのやった事でどれだけ多くの被害が出たのか。

解っているのか?

妖魔側に恨みを植えつけた事を、忘れたのか?

「まだ、納得のいってないような顔ね」

「湊さんがどんなに立派な事を言っていても、根底では許せない」

「それは、あなたの仲間だから?」

「ああ」

「じゃあ、もし、あなたの仲間でなければ、どう思っていたのかしら?許せない?どうでもいい?知らなかったら問題ない?」