微動だにもしない燕。
「さて、どうかな」
「保守派の長であるあなたが、そんな事だから皆犠牲にあったのよね」
「何!?」
俺は、驚きを隠せなかった。
「あなたが里を抜けた事により、保守派を落とすのが楽になったのよ」
「燕、本当か?」
「何を言っているのか解らないな。私はただの刃のフィアンセだ」
「本当の事を言ってくれよ。燕」
全員の視線が燕に行く。
確かに、先ほどの動きは妖魔としても、恐ろしいほどだ。
燕は頭をかきながらも、表情は変えない。
「情報は掴んでいたが、先手を打たれたというところだったな」
喋り方は以前と同じなのに、雰囲気は少しだけ違う。
表現は難しいが、上から見つめられているかのような、そんな感じだ。
「何で、そんな偽装までして里を抜けたんだ?」
「刃のフィアンセだからな。改革派の好きな奴が出て行くのだから、私も付いていくのが当然だ」
「どんな理屈だよ!あんた!それで、美咲が、保守派の代表格が苦しい思いをしたり、皆が死んだりしたんだぞ」
「それは、彼女の身を守るためだ」
背後から近づいてきたのは、笹原道元だった。
相変わらず、重苦しい空気を纏っている。
そして、隣には今にも飛び出しそうな久遠がいる。
「里のほうはいいのか?」
「皆、再生への前向きな気持ちは大きいからね」
「そうか」
「冬狐おおおおおお!」
久遠は飛び出して、冬狐に抱きついた。
湊さんは何かをしようとはしない。
あくまで、話し合いを進めるつもりだ。
「さて、どうかな」
「保守派の長であるあなたが、そんな事だから皆犠牲にあったのよね」
「何!?」
俺は、驚きを隠せなかった。
「あなたが里を抜けた事により、保守派を落とすのが楽になったのよ」
「燕、本当か?」
「何を言っているのか解らないな。私はただの刃のフィアンセだ」
「本当の事を言ってくれよ。燕」
全員の視線が燕に行く。
確かに、先ほどの動きは妖魔としても、恐ろしいほどだ。
燕は頭をかきながらも、表情は変えない。
「情報は掴んでいたが、先手を打たれたというところだったな」
喋り方は以前と同じなのに、雰囲気は少しだけ違う。
表現は難しいが、上から見つめられているかのような、そんな感じだ。
「何で、そんな偽装までして里を抜けたんだ?」
「刃のフィアンセだからな。改革派の好きな奴が出て行くのだから、私も付いていくのが当然だ」
「どんな理屈だよ!あんた!それで、美咲が、保守派の代表格が苦しい思いをしたり、皆が死んだりしたんだぞ」
「それは、彼女の身を守るためだ」
背後から近づいてきたのは、笹原道元だった。
相変わらず、重苦しい空気を纏っている。
そして、隣には今にも飛び出しそうな久遠がいる。
「里のほうはいいのか?」
「皆、再生への前向きな気持ちは大きいからね」
「そうか」
「冬狐おおおおおお!」
久遠は飛び出して、冬狐に抱きついた。
湊さんは何かをしようとはしない。
あくまで、話し合いを進めるつもりだ。

