妖魔05~正道~

一連の流れを得て、燕は目にも留まらぬ速さによって刃を気絶させる。

「さて、眠姦パーティーでもするか」

「ちょっとまて」

俺は燕の襟首を掴んだ。

「何だ、お前は参加させないぞ。私は刃一筋だからな」

「お前、一体、何者なんだ?」

「何度言えば解るんだ。私は刃のフィアンセだと言っているだろう」

「そんな事を聞いているわけじゃないんだがな」

二人を見やる。

燕は置いておいてもいいかもしれない。

「葉桜君」

声を上げたのは、湊さんだ。

「メリットは他にもあるわ」

「何?」

「弱い立場の者は強い立場の者に勝つ事は出来ない。頭を使わないからというのもあるでしょうけど、腕力の問題もある。近くに道具がない場合、弱い者は確実に負ける事になる」

「確かに、能力を使えば、弱者が強者に脅かされる事はないかもしれないな」

基本的な考え方は、嫌いじゃないんだよな。

単に、拳で暴力を振るうという時代はこなくなるかもしれない。

ただ、逆に考えると、能力を使った暴力が増える可能性があるのも否めないよな。

皆は皆、正しい使い方をするかといえばノーだ。

しかし、それを怖がっていては、未来への架け橋はなくなるだろう。

経済面でも、環境問題でも、大きく変わるとは思う。

「湊さんのやろうとしてる事はすげえと思うんだ」

認められる事だって、多くはある。

「随分、物分りがいいのね」