妖魔05~正道~

「政略結婚って事は、他にも貴族が存在しているのか?」

「姫ちゃんも政略結婚してたにゃ」

「龍姫ってバツイチ、なのか?」

「そうなるにゃ」

「でも、妖魔の里と大分離れてるよな?」

「そうにゃ」

「運命を切り開く白銀の刃は、龍姫の命で動かすことが出来ないんだよな?」

確か、親からコアを受け継いだ事により、命が一体化するみたいな事を言ってたな。

すでに、龍王は没していたという事になる。

「姫ちゃんと吟ちゃんがが転移させたにゃ」

「ちょっと待て、動く事が出来ないのに、転移させる事が出来るのか?」

「代わりに、膨大な魔力と膨大な詠唱がなければ不可能にゃ。命を他に動かす程だからにゃ」

「吟、昔から、他の人のために無茶してたんだな」

やっぱり、吟は凄いよ。

「吟ちゃんは好きな事しかやらないにゃ。姫ちゃんが好きだったから、手伝っただけにゃ」

確かに、それだけの事をしていたら、吟のために涙を流してもおかしくはない。

「でも、何で龍姫は、里から出ようとしたんだ?」

「吟ちゃんがそそのかしたにゃ」

「そそのかすって」

「でも、そのおかげで、姫ちゃんは笑顔を取り戻したにゃ、吟ちゃん様様にゃ」

政治の道具として扱われれば、心身ともに疲弊するだろう。

住めば都というが、それ以前に吟が龍姫を突き動かしたのだろう。

龍姫も長い年月の間で、随分と経験をしてきているのだな。

里には派閥の他にも、貴族が存在しているというのも解った。

だが、今は関係ないな。

琴の家にいって、貰う物を貰おう。