「俺は、失う事に、耐えられるほど、強くはないんだ」
吟の死を思い出したのか、自然と涙が流れた。
やはり、制御が出来なかったか。
美咲の時もそうだった。
「琴も、我が侭いって、ごめんにゃ」
気まずそうな顔をしながら、琴が俺の涙を舐める。
「しょっぱいにゃ」
「塩分が豊富だからな」
俺は笑いながらも、涙を拭いた。
「ごめんな」
「丞は優しい子にゃ」
琴は俺の頭を撫でて、笑顔を見せる。
しばらくして、落ち着いたところで気になった事がある。
「琴は何で、家から出たんだ?」
「琴は政略結婚はごめんにゃ」
「葉桜って、お金と権力を持っていたのか」
「葉桜は貴族にゃ」
予想だにもしない答えが返ってきた。
「貴族、だって?」
「そうにゃ。でも、ミールオルディンのせいで、今もあるかどうかは解らないにゃ」
「そうか。よく里から抜け出せたな」
「何故か、追手がこなかったにゃ。琴は運がよかったにゃ」
多分、琴が不幸だと感じたからこそ、追手は不幸に巻き込まれたのかもしれない。
吟の死を思い出したのか、自然と涙が流れた。
やはり、制御が出来なかったか。
美咲の時もそうだった。
「琴も、我が侭いって、ごめんにゃ」
気まずそうな顔をしながら、琴が俺の涙を舐める。
「しょっぱいにゃ」
「塩分が豊富だからな」
俺は笑いながらも、涙を拭いた。
「ごめんな」
「丞は優しい子にゃ」
琴は俺の頭を撫でて、笑顔を見せる。
しばらくして、落ち着いたところで気になった事がある。
「琴は何で、家から出たんだ?」
「琴は政略結婚はごめんにゃ」
「葉桜って、お金と権力を持っていたのか」
「葉桜は貴族にゃ」
予想だにもしない答えが返ってきた。
「貴族、だって?」
「そうにゃ。でも、ミールオルディンのせいで、今もあるかどうかは解らないにゃ」
「そうか。よく里から抜け出せたな」
「何故か、追手がこなかったにゃ。琴は運がよかったにゃ」
多分、琴が不幸だと感じたからこそ、追手は不幸に巻き込まれたのかもしれない。

