妖魔05~正道~

「あの、何で、そんな格好を?」

「今は、説明してる暇はない。助けに来た」

一瞬、笑顔になるが、美咲は俯き首を振る。

「行けないよ」

「親父さんの事なら問題はない。こっちは解放した。そっちはどうだ?」

『何とか、ね』

「どうした?」

含みのある言い方が気になる。

『何でもないわ。とにかく、解放はした』

「だってさ」

「子鉄、お父さんの声が、聞きたい」

確証は欲しいところだ。

『美咲』

笹原道元の声が、トランシーバーの向こう側から聞こえてくる。

「お父さん、良かった」

涙を流し始める。

俺は他三名の女性妖魔と美咲の首輪と手錠を斬る。

「この手錠は、一体何なんだ?」

「これは、妖魔の身体能力を弱まらせ、魔力を死なないところまで吸収するように作られてるの」

妖魔にとっては、致命傷ともなる程の飾りだな。

「それより!まだ、解放されてない子達がいるの!」

「何?」

「退魔師の女の子達だよ」

「そうか」

ならば、瑠璃子もいるという事か。

「彼女達は、男の妖魔達に」

「解った。なら、助けないとな。これを飲め」

渡したのはアカ・マナフより譲り受けた魔草青汁だ。