妖魔05~正道~

「まさか」

顔を上げて、他の女性妖魔を見る。

それは、抱き合い憎しみの目で見るカメリアと怯えているチェリーであった。

チェリーは成長しているとはいえ、まだ中学生くらいだ。

「きついなあ、本当に、きつい」

『王子様?』

『皆殺しにするつもり?』

「殺さなくちゃ気がすまない。けど、今は妖魔達を助ける方が最優先だ」

ティアの鎖を斬り、自由にする。

「ティア、カメリア、チェリー、すまない」

カメリアとチェリーの鎖も斬る。

出来る限り、触らないようにはしておく。

何故ならば、男に触られるのには抵抗があるからだ。

「カメリア、ティアの介抱を頼む」

「何で、私の名前を知ってるんだい?」

「カメリアの、ファンだからさ」

俺は部屋を出ると、涙が流れる。

どうしようもなかったとはいえ、憎しみが止まらない。

「早く、美咲を見つけよう」

再び他の扉を潰していき、作業を淡々とこなしていく。

最後の扉を壊した時に、美咲と他三名の女性妖魔がいた。

「美咲」

「その声は、ザック?」

意志もはっきりしており瞳も濁ってはいないが、他の女性妖魔達と扱いは同じであり、性的暴行は受けているように見える。